私はクロスバイクのルック車で片道10kmから20kmの通勤に5年間使用しました。この記事を読んで購入に迷っている方の参考になればと思います。
今回の記事は次のような人におすすめ!
- クロスバイク買いたいけど安いのでもだいじょうぶ?
- ルック車って聞くけど何のこと?
- 安いの買って後悔したくない
わたしが乗っていたのはサイクルベースアサヒオリジナルのプレジショントレッキングでした。低価格で購入でき、かご付き泥除け付きの激重ルック車でしたが最終的には、クランク以外全部自分で交換してクロスバイクと変わらない走りができるようにまでなっていました。
ルック車とは
見た目はクロスバイク(ロードバイク)だけどシティサイクル(ママチャリ)に近いのがルック車。ママチャリとの大きな違いは700cというタイヤのサイズ。ロードバイクのホイールと同じ大きさで ママチャリのタイヤより大きいのでよく進みます。
特徴としては
- 700c
- フロントシングルギア
- ステムがアヘッドではない(スレッドステム)
- 重い
- 6速か7速
- グリップシフト
ルック車の特徴としてはこの辺が主な部分だと思います。
ルック車のメリットとして、価格の安さです。その理由はフレームの重さや付いている各々のパーツがグレードの低いものが付いているため安くなります。
大手メーカー giant、gios、bianchi などの低価格クロスバイクはスポーツバイクのパーツなどはルック車よりはよいものが付いていますが、スポーツバイクの中では特別良いものが付いているわけではありません。ということはルック車はそれ以下のものが付いている場合がほとんどだと思います。私が乗っていたものは、タイヤとホイールが中国製のものだったのでタイヤをパナレーサー、ホイールをシマノ製に変えたときのはしりの違いに感動したことは今でも覚えています。
自転車屋でルック車という名称では扱ってはいません。自転車好きの人たちが見た目はクロスバイクやロードバイクだけど違うよねというdisる意味でつけられたような名称です。あまり良い呼ばれ方ではないので自転車屋さんでルック車はありますかなどと尋ねるのは一応やめておきましょう。
もう一つルック車のメリットとして盗まれる心配が少ないことです。自転車ドロボウの目的としてそのまま転売か高いパーツやフレームをバラして売ったり自分で使用したりすることですが、価格の安い自転車をぬすんだところでドロボウ側には捕まるかも知れないリスクしかありませんのでちゃんとした防犯対策をしておけば盗まれる確率はかなり低いと思いますし駐輪場にも気軽におけます。高額な自転車になると自分の家の外に置くのも心配になります。
自転車を自分でいじるようになると、そんなに詳しくない私でもパッと見て高いフレームや高いホイールが付いているのかがわかるようになってきます。ドロボウからしたら一瞬で判断が付くでしょう。そのような自転車を管理人などのいない人気のない駐輪場に止めている人を見るとこっちが心配になります。
デメリットとしてはまずフレームが重いことです。価格を抑えるために素材が安いものを使っていたり構造にも手間をかけない量産体制で生産するので重くなります
コンポが安いものを使っています。具体的にはvブレーキが良くない、タイヤとホイールが中国製の物で耐久性がない、使いずらいグリップシフターだったりブレーキレバーもカチャカチャと何か締まりのない握り具合のものだったりします。私の購入したルック車は最初からブレーキがキーキーと泣いていました。購入店で調整してもらっても直りませんでした。
これはさすがに早く取り換えねばとおもいましたがその他の部分は普段からスポーツバイクに乗りなれている人でなければ気にならないと思います。元の物より良いものに交換した時に初めて良いパーツに変えるとこんなに違うんだなということに気づきます。
ブレーキシューは減ってしまうので2年たたずにまめな交換は必要になりますが、その他は最初の二年まではブレーキシューの当たりを調整したりするぐらいでそのまま乗れると思います。神経質な人でなければ問題ないでしょう。そもそもルック車の前に大手メーカーのスポーツ車に乗ったことがなければ、どこがよくないのかもわからないと思います。
2年目以降
2年乗るとタイヤはひび割れが目立ち、ホイールはリムが削れて交換が必要になります。vブレーキも泣きが気になったり調整がしにくかったりする場合は交換してしまっても良いでしょう。
しかしこれは大手メーカーのクロスバイクを乗っても一緒です。タイヤやホイールは劣化してきます。そしてシマノのホイールにパナレーサーのタイヤにでも変えるとその違いに驚くことになるでしょう。走りがかなり軽快になります。
2年目以降はつぎの2つの道に分かれます
- 買ったときのまま走れれば良し!
- 大手メーカーのクロスバイクに近づけたい!
1.の人はそのまま自転車屋でメンテナンスをしてもらえば長く乗れます。自転車屋にもよりますがなにも知識のない人がタイヤ交換などを頼む場合はこちらからメーカーなどを指定することはないでしょうから現状維持に近い形(特にグレードアップせずに)で乗り続けていくことが出来るでしょう。
2.の人はカスタム(改造)が必要になります。走りを良くしたい人は自分で整備して、自分で選んだパーツを買い自分で取り付けます。そうすることで維持費も抑えることができルック車のクロスバイク化、高速化につながります。
ルック車のカスタム
ルック車をカスタム前提で買う人は面倒な改造が多くなるような車種を選ばないことが大切です。最も大切なのはエンド幅と8速以上対応かというところです
エンド幅は130mmを選べばホイールは安いのから高いのまで好きなものを選べます135mmにしてしまうと、選ぶほど種類がないのと,値段が割高になります。 特にエンド幅は変えることができないのでとても重要です!
それに伴ってロードのホイールに6,7速用のものが無い為、スペーサーを使って改造が必要になってしまう。シフターごと8速に変えてしまえば良いけど最初から8速であれば楽、お金もかからない。
しかしルック車で8速でエンド幅130mmを見つけるのは難しいかもしれません。
私は何もわからずルック車を手にしたので、エンド幅135mmでした。クロスバイクに近づけようとフレーム以外はほとんど自分で交換しました。
- ステムのなんちゃってアヘッド化
- ハンドルバー交換
- グリップシフターからトリガーシフターへ
- vブレーキ交換
- チェーン交換
- スプロケット交換
- ブレーキワイヤー交換
- シフトワイヤー交換
- タイヤ、ホイール,チューブ交換
ちなみに自転車の部品交換などは専用の工具が必要なことが多いです。例えば滅多に外さないスプロケットを外すための専用工具やチェーン交換に必要な工具など使用頻度が少ないのに必要なものがあるのが悩ましいところです。
しかし私の場合はこれらを自分でやったおかげで自転車の整備はお店に持っていかなくてもできるようになりました。それがルック車を買って一番良かった事だと思います。
まとめ
ルック車も乗り手によって変化をつけられるので問題なく長く乗れます。工夫は必要ですがロードのパーツを自分の好みでつけることは出来るので自分の好きなようにカスタムすることも可能です。
自分でいろいろといじれるようになると次はどれを付けてみようなど楽しみが増えます。
シマノのパーツにいろいろとグレードがあったりと自然と知識もついてくるのでただ乗るだけではなく様々な楽しみが増えると思います。メンテナンスを自転車屋さん任せにするとちょっとしたブレーキの調整などもねじをどちらに回したらよいかなど分からないのでなかなか自分ではいじれないかもしれません。自分でまめにブレーキシューを取り換えていれば自然に身に着きますしホイールが緩んでいないか、チェーンが劣化していないかなど自然と自分でチェックするようになります。
こういった面はルック車に乗っていろいろとカスタムすることで身に着いたことです、その後スポーツ車を購入した時にも時にもおおいに役立ったので大きなメリットだと思います。
最終的にフレームの部分が高価格帯との違いになりますが、重さのちがいはわかるとしても材質や成型による乗車した時の違いは、何台もスポーツバイクを乗った人しかわからないと思う。
ルック車でも、タイヤとホイール変えただけで走りはびっくりするくらい変わります。
- 片道10kmの移動はカスタムなしでも問題なし
- 片道15km以上はカスタムなしだとハード。
- カスタムすれば20kmくらいは走れる(一般のクロスバイクと同じ)
自分で苦労してパーツ交換をした自転車はルック車であることなど関係なく愛着がわきます。大切に乗りましょう。
ちなみに サカモトテクノ エアーオン エアーオン2 などは エンド幅が130mmです。