クロスバイクにはかごがない、通勤の荷物はどうするか、単純にバックパックに入れればよいと考えると思いますが、わたしの体感では、7,8キロの移動なら多少重く感じる荷物でもバックパックを背負って行けますが10キロ以上走る場合は肩が痛くなるし疲労を感じると思います。
私の考えはまずクロスバイク自体にキャリアーなど余計なものは付けたくなくなおかつバックパックを背負いたくないというのが前提になるのでそのまま車体に荷物をとりつける大容量サドルバックとドリンクホルダーの部分に荷物をのせて走ります。これで通勤の荷物はたいがい全て持っていけます。
最近はパニアバッグを付けている人も増えてきましたがパニアバッグのデメリットの一つに空気抵抗が大きくなるため走りに大きな影響が出ます。向かい風が強いときを想像してください、何もつけていない状態でも前に進む力が制御されます自転車は特に風の影響を強く受ける乗り物です長距離を走る場合にはさらに大きな負担になるでしょう。そのてんでサドルバッグの場合は自分の背中側に取り付けるので向かい風の空気抵抗に関しては特に問題にはなりません。
私の使っているサドルバッグはtopeakのバックローダー6ℓです 選んだ理由は値段が安いことです有名なアピデュラやsuew blackburn など1万5千円~2万円を超えるので私のおこずかいでは想定外ということは言うまでもありません。
トピーク バックローダー 6ℓ
サイズは 6ℓ 10ℓ 15ℓがあります。自分は買う前に現物が見たくて新宿のワイズロードまで見に行きました。どうしても気になっていたのはA3サイズの参考書が入るか確かめたかったので、店員さんにも確認したんですが、入らないかもと言われてしまいました。しかし取り急ぎサドルバッグが通勤には必要なものなので帰ってすこし悩んだ後購入を決めました。
参考書に関しては入らないと思っていましたが、普通に入れることが出来ました。
作りもしっかりしているので丸2年の使用でも縫製が雑だったり生地が破れたりということもありません丈夫です。マジックテープ部分の張り付きがかなり弱くなってきてしまったので何とか張替えが出来ないか検討中ですが、まだ使えます
使用方法
入るものはすべてバックローダーに詰め込みます。どうしても入らないものはブラックバーンアウトポストカーゴケージにくくり付けます。なるべく荷物を一つにまとめておいたほうが、移動が終わってからの行動が楽になるのでカーゴケージなどは予備の荷物置きととらえています。
自転車通勤の夏場はこのスタイルでなければ通勤できません。まず背中にバックパックでも背負った日には背中にこもった熱で汗だくになり体力も消耗します。まず自分が荷物を身に着けないで走ることがどれだけ体に負担が少ないか身をもって知ることになりました。
ブルべで使用している方がほとんどだと思います、私の場合は通勤仕様での目線でレビューしてみたいと思います。
まずインナーバッグは使用しません空気抜きもついており防水性能もしっかりしたものですがサドルバッグ本体を車体に残したままインナーバッグだけ抜き出して移動することがあれば利用価値があると思いますが通勤で駐輪場にサドルバックをつけたままにして夜まで置きっぱなしにするのは盗難が心配なので目的地に着いたらサドルバッグごと外して移動するのであまり意味がないこととインナーバッグを使用すると荷物を出すときにいちいちインナーバッグを抜き出してから目当ての物を出してまたインナーバッグを中に戻さなければならないのが結構面倒です。インナーバッグ無しならば取りたいものを取るだけです。
インナーバッグを使用しない場合防水性能が不安ですが。私の雨対策は45ℓゴミ袋をすっぽりかぶせてサドルの位置で結びます、取っ手付きのごみ袋だと結びやすいです。ばたつかないようにコードロック付きのゴムひもで絞めつけます。これで中の荷物が濡れたことはありません。ゴミ袋はかさばらないので携帯の雨具としては最高です根元のほうの両脇に紙一枚入るぐらいの薄いサイドポケットが2つ付いているのでそこに入れて突然の雨対策に必ず持ち歩いています。
わたしは夏場の猛暑の日が一番荷物が多くなります。弁当、仕事道具、着替え、靴、雨具、スマホ充電器、ライト、歯ブラシなどの小物、かなりの量になります。これらをすべて運ぶにはただバッグローダーに詰め込むだけでは。その後の行動をスムーズに行うことが出来ません。
まず基本の詰め方としては、重いものを奥に軽いものを手前に入れなければなりません。重いものを手前に入れてしまうと走行中バッグが折れて中身を道路にぶちまけてしまいます。これは非常に恐ろしいです。私も一度走行中に車輪が何かをこすっている音に気づいて振り返るとバッグが折れて中の荷物がはみ出ていて車輪にこすっていました。しかもこすっていたのが買ったばかりの23000円するパタゴニアのジャケットでした。確認するとジャケットには車輪にこすれて穴が開いていました(泣)。それからというもの荷物の詰め方は最大限慎重に行っています。
それと同じ事故が起こらないようにサドルバッグの弱点を補う方法を考えました。リアライトバックホルダーに結束バンドで輪っかを作ってからそこに荷締めベルトを通します。その荷締めベルトをサドルに引っ掛けて荷締めベルトをきつく締めあげます。これ以降サドルバッグが折れる心配はなく重い荷物を詰め込んでの20km通勤も快適にできるようになりました。
荷物の入れ方
今回は重い荷物を想定します。内容は弁当箱 着替え 英語のドリル。ボックスティッシュは仕事道具の代わりにダミーとして入れました。シャツはぐしゃぐしゃにならないようにファイルケースに入れます。
重い物から先に入れていきます。隙間のできないようにぎゅうぎゅうに奥に押し込みますそうしないと隙間の部分で折れてしまいます。重い物も上に入れると折れてしまうので細心の注意が必要です。
荷物を押し込んだ状態をキープしつつロールトップをきつく巻きサイドのバックルを限界まで力いっぱい引っ張りストッパーをかけます。ストッパーがしっかりかかるのでここまででシッカリ締めてあれば走行中にロールトップが緩んでくることはありません。その代わりきつく締めるのでデリケートなものは入れることかできません。パンやおにぎりなど柔らかいものをそのまま詰め込むと見事にぺちゃんこに圧縮されます。
ここまでは基本動作ですが大型サドルバッグの弱点としてやはり荷物が多い場合に時間とともに走行中の振動などでバッグの頭が下がってくるのはある程度避けられませんので信号待ちなどで後ろをチェックして締めなおしたりすることは安全のために必要です。しかし走り出したら荷物を気にしながら走るのもなかなかのストレスなので、一度セッティングをしたら確認せずともバッグが垂れ下がらない方法を編み出しました。
荷締めベルトを使います。荷締めベルトでサドルバッグをシートポストに締め付けるのですがその準備として上から三段目のリアライトクリップホルダーに結束バンドを巻き付けてそこに荷締めベルトをくぐらせます。
ここまででサドルバッグを自転車に取り付ける前までの準備は終了です。
サドルバッグ取り付け
ここまででシッカリ締めつけてあればサドルバッグがシートにぴったりつきサドルバッグもきれいに立ち上がり良い状態になっていますが。やはり長い時間乗っていると垂れ下がってくるのでその対策に荷絞めベルトを使います。
荷締めベルトをサドルに通してベルトのストッパーを緩めた状態で限界まで思いっきり引っ張れば手を離した場所でロックします。ロックがかかった状態で走行中に緩むことが全くないのでこれで安心です。余ったベルト部分を走行中に落ちてこないようにテンションのかかっているベルトの部分にしっかり巻き付けておきます
サドルバッグがシートポストに向かって強く引っ張られている状態になっているのでサドルバッグが垂れさがってくることがありません。
もう一つのサドルバッグの弱点として荷物の出し入れの面倒さがあります。ちょっとしたものを出してしまいたいだけという時にまた押し込んで力いっぱい締めるというのが意外と面倒です、なので仕事場に到着してすべて荷物を出しますという時以外はサドルバッグを開けたくないのが本音です。そこでわたしはウェストポーチをサドルバッグに巻き付けます。これでサドルバッグにポケットが付いたようになるので。財布や充電ケーブル六角レンチなど何かあった時すぐに取り出したいものをいれておけばサドルバッグを開けずともすぐに取り出すことが出来ます。
まとめ
デメリットは自分の工夫で何とでもなるのでメリットが非常に大きいと思います。特にここ最近の夏場の暑さはサドルバッグがなければ、長距離通勤は地獄になります。
topeak は低価格で質の良い製品が多いと思います。丈夫で長く使える商品だと思います。
トピーク バックローダーを使うようになってわたしの自転車通勤のスタイルはかなり快適に進化しました。